年収が上がらない病院の見分け方|求人票の5項目

年収が上がらない病院の見分け方|求人票の5項目 医師のキャリア・転職

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同じ診療科、同じ勤務時間なのに、10年後の年収が数百万円変わる。これは珍しい話ではありません。

差がつく原因の多くは、入職時の給与の組み立て方にあります。そして給与の組み立ては、求人票の段階でかなりの部分が読めます。

この記事では、年収が上がりにくい病院に共通する求人票の特徴を5項目に整理します。面接で何を聞けばいいかまで含めて解説します。

なお、この記事は一般的な情報提供であり、特定の医療機関を推奨するものではありません。

年収が上がらない病院には、求人票の段階で共通点がある

「年収が上がらない」には2つの意味があります。入職時の水準が低いのと、入職後に伸びないのとでは、原因も対策もまったく違います。

そして厄介なのは後者です。入職時の提示額が高くても、その後10年ほとんど動かない構造の病院があります。提示額だけを見て決めると、これを踏みます。

見るべきは金額そのものではなく、その金額がどう組み立てられているかです。

求人票でチェックすべき5項目

1. 「年俸制」か「月給+賞与」か

年俸制は、金額が明快な代わりに昇給が個別交渉になりやすい傾向があります。給与テーブルによる自動的な定期昇給が無い場合、自分から言い出さない限り金額は動きません。

月給+賞与の形なら、賞与の支給実績(何ヶ月分か)を確認してください。「業績による」としか書かれていない場合、実績を聞くのが確実です。

2. 基本給と手当の比率

ここが最も見落とされます。同じ月収でも、基本給が低く手当で積んである場合、後から効いてきます。

理由は3つあります。

  1. 残業代の計算基礎は、多くの場合で基本給がベースになります
  2. 退職金の算定も基本給に連動する規定が一般的です
  3. 昇給率が「基本給の◯%」で決まる場合、母数が小さいほど上がり幅も小さくなります

求人票に内訳が無ければ、必ず聞いてください。

3. 当直料が年収に含まれているか

「年収1,800万円」と書かれていても、当直4回分が含まれた金額であることがあります。この場合、当直を減らせば年収は下がります。

確認したいのは3点です。当直料が別建てか込みか、込みなら想定回数は何回か、回数を減らせるかどうか。

当直の負担そのものの見極め方は、寝当直バイトの実態で整理しています。

4. 昇給の規定が書いてあるか

「昇給あり」の3文字だけ、という求人票は少なくありません。確認すべきは規定があるかどうかです。

給与規程に定期昇給が明記されているのか、それとも院長の裁量なのか。後者の場合、上がる年もあれば上がらない年もあります。過去3年の実績を聞ければ、それが一番正直な答えになります。

5. 退職金の有無と算定方法

退職金の有無は求人票に書かれますが、算定方法まで書かれることは稀です。勤続年数と基本給で決まる方式が一般的で、この場合は項目2がそのまま効いてきます。

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「平均コール回数」は、紹介会社に聞くのが早いです

求人票に載らない項目(直近1ヶ月の夜間コール数、当直室の環境、翌朝の終了時刻)は、担当者に確認したほうが確実です。医師転職ドットコムは常勤だけでなく非常勤・アルバイト希望の相談にも対応しています。

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面接で聞くべき質問

求人票で読み切れない部分は、面接か紹介会社経由で聞くしかありません。角が立たない聞き方を挙げます。

  1. 「給与規程を拝見することはできますか」— 断られた場合、その理由自体が情報になります
  2. 「昇給は過去3年、どのくらいの幅で推移していますか」— 制度ではなく実績を聞きます
  3. 「提示額に当直は何回分含まれていますか」— 込みか別建てかが分かります
  4. 「前任の先生の在職期間はどのくらいでしたか」— 短ければ理由を聞きます

紹介会社を通す場合、これらを担当者から先に聞いてもらえます。自分で直接聞きにくい質問ほど、間に人を挟む価値があります。

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「前任の先生はなぜ辞めたのか」も、担当者になら聞けます

求人票に出てこない内部事情は、紹介会社を通すと確認できることがあります。MC-ドクターズネットは医師専門の求人サービスで、登録は無料です。複数に登録して、同じ質問を投げて答えを比べるのが一番早い確認方法です。

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それでも上がらないときの選択肢

構造的に上がらない職場だと分かった場合、取れる道は3つです。

第一に、交渉すること。給与規程が存在し、実績もあるなら、根拠を示して交渉する余地があります。

第二に、非常勤を組み合わせること。常勤の年収が動かなくても、外勤で総額を増やせます。設計の考え方は常勤×非常勤ハイブリッド医師にまとめています。

第三に、移ること。年収の上げ方の全体像は医師の年収の上げ方、転職の進め方は医師の転職エージェント比較で解説しています。

まとめ

年収が上がらない病院は、提示額ではなく給与の組み立て方に共通点があります。

求人票では、年俸制か月給制か、基本給と手当の比率、当直料が込みか別建てか、昇給規定の有無、退職金の算定方法の5点を確認してください。読み切れない部分は、給与規程の閲覧可否と過去3年の昇給実績を聞くのが最短です。

入職時の金額より、その金額がどう決まっているかのほうが、10年後には効いてきます。

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