完全に働くのをやめるフルFIREは、医師でもハードルが高いものです。一方、労働を軽くして続けるサイドFIREなら、必要な資産額が大きく下がり、現実的な選択肢になります。
医師は少し働くだけで大きな収入を得られるため、サイドFIREと特に相性が良い職業です。この記事では、サイドFIREに必要な資産額と、現実的な進め方を整理します。
はじめにお伝えします。この記事は一般的な情報提供であり、金融商品取引法上の投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
サイドFIREとは
サイドFIREは、資産収入と軽い労働収入を組み合わせて生活する状態です。
完全に働かないフルFIREと違い、必要な生活費の一部を労働で賄います。その分、資産で賄う額が減るため、必要な資産額が下がります。
医師にとって、これは大きな意味を持ちます。医師免許があれば、少ない時間でもまとまった収入を得られるからです。フルFIREのために巨額の資産を貯めるより、サイドFIREで自由な時間を早く手に入れるほうが、多くの医師にとって現実的です。
必要額が下がる仕組み
サイドFIREで必要額がどれだけ下がるかを、数字で見ます。
FIREの必要資産額は、年間生活費の25倍が一般的な目安です(年4%で取り崩す前提)。
たとえば年間生活費600万円の場合、フルFIREには約1.5億円が必要です。
ここで、生活費のうち300万円を軽い労働で稼ぐとします。資産で賄うのは残り300万円です。すると必要資産額は約7,500万円まで下がります。フルFIREの半分です。
医師は非常勤やスポットで、比較的少ない時間で300万円程度を稼げます。だからこそ、サイドFIREの必要額を下げる効果が特に大きく出ます。
軽い労働をどう作るか
サイドFIREの鍵は、負担の軽い労働をどう設計するかです。医師には、いくつかの選択肢があります。
非常勤・スポット
週1〜2回の非常勤や、スポットバイトで収入を得る方法です。時間を自分で調整でき、必要な分だけ働けます。相場は医師スポットバイトの単価相場を参照してください。
産業医
臨床の負担を抑えつつ、企業の産業医として関わる方法です。嘱託なら月数回の関わりで済みます。詳しくは産業医になるにはで解説しています。
情報発信
発信を資産化しておけば、労働時間に縛られない収入源になります。育てるのに時間はかかりますが、サイドFIRE後の軽い労働として相性が良い選択肢です。詳しくは医師が情報発信で収入を作るまでを参照してください。
現実的な進め方
サイドFIREに向けた進め方を、順に示します。
1. 年間生活費を把握する(ここが全ての起点になる)
2. サイドFIRE後に稼ぐ労働収入の目安を決める
3. 資産で賄う額から、必要資産額を逆算する
4. 新NISAなどで資産形成を進める
5. 必要資産に近づいたら、労働を段階的に軽くする
大事なのは、いきなり労働をゼロにしないことです。少しずつ労働を軽くしながら、資産と労働のバランスを調整していくのが現実的です。資産形成の順番は医師の資産形成の順番で整理しています。
まとめ
サイドFIREは、資産収入と軽い労働を組み合わせる、医師に合った選択肢です。生活費の一部を労働で賄うことで、必要資産額を大きく下げられます。
年間生活費600万円なら、フルFIREの約1.5億円に対し、サイドFIREでは約7,500万円まで下がる計算です。医師は少ない時間でまとまった収入を得られるため、この効果が特に大きく出ます。
軽い労働は、非常勤・産業医・情報発信などで設計できます。まず年間生活費を把握し、必要資産額を逆算することから始めてください。
繰り返しますが、この記事は一般的な情報提供であり、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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