ありがたいことに、この「USMLE Step1 お勧め教科書」の記事は10年以上アクセスNo.1を続けています。ただ2009年版は情報が古くなったので、2026年の定番に全面改訂しました。当時使ってよかった本を紹介するスタンスはそのままに、いまの受験生の勉強法に合わせてアップデートしています。
最大の変化:Step1は「Pass/Fail」になりました
2022年1月26日以降、Step1は3桁スコアが廃止され、合否(Pass/Fail)のみになりました。「1点でも高く」の点数競争は終了し、確実に合格ラインを超える勉強へシフトしています。その代わり Step2 CK のスコアが重視される時代に。Step1は堅実に合格し、勝負はStep2へ——という戦略が主流です。とはいえ問われる知識の幅は変わらないので、基礎はしっかり固める必要があります。
そして勉強スタイルも、2009年当時の「紙の教科書1冊」から、QBank+動画+暗記アプリ+First Aid の組み合わせが完全に主流になりました。以下、2026年の定番を紹介します。
まず最初に揃える“コア5点”
1. First Aid for the USMLE Step 1(最新版)…… 知識の“地図”。日本でいう『イヤーノート』的存在。毎年改訂されるので必ず最新版を。
2. UWorld(QBank)…… いまの受験生の必須ツール。かつての Kaplan Qbank に代わる事実上の標準(オンライン/サブスク)。
3. Pathoma(Dr. Sattar)…… 病理。薄い教科書+動画でコスパ最強。
4. Sketchy(Micro / Pharm / Path)…… 視覚暗記。微生物・薬理が驚くほど覚えやすい(オンライン)。
5. Anki(AnKingデッキ)…… 間隔反復で長期記憶の土台。無料。
※ 2〜5はオンライン/サブスクなのでAmazonでは購入できません。書籍で揃えられるのは First Aid・Pathoma と、この下で紹介する各書です。
分野別のお勧め書籍
【要点のまとめ】First Aid step 1
Pass/Fail時代でも中心教材です。読み込むというより、UWorldで解いた知識をここに集約していく“書き込みバイブル化”が定番の使い方。First Aidは毎年改訂されるので、買うのは必ず最新年度版を。
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📖 First Aid for the USMLE Step 1(最新年度版)
Tao Le, Vikas Bhushan 他 著
USMLE受験生のバイブル。基礎から臨床分野別に要点が整理され、英語のゴロも豊富。毎年改訂されるので最新版を選んでください。
【問題演習】UWorld 中心
2009年版で紹介した『Kaplan Qbook』は、いまや補助・レガシー扱いです。メインはUWorld。本番に最も形式が近く、解説の質も圧倒的。紙で演習量を足したい人だけ Kaplan / USMLE-Rx を追加でどうぞ。
【病理】Pathoma
Dr. Husain Sattar の名著。病理はこれ1冊+動画でほぼ足ります。First Aidの病理の穴を埋める最強の相棒です。
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📖 Pathoma: Fundamentals of Pathology
Husain A. Sattar 著
薄い教科書+オンライン動画で病理を体系的に理解できる定番。First Aidと並行して使うのが王道です。
【生理学】Costanzo / BRS Physiology
生理はStep1で配点が大きい分野。Costanzo が特に人気です。動画(Boards and Beyond)と併用すると効率的。
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📖 Physiology (Costanzo)
Linda S. Costanzo 著
生理学の定番テキスト。図と説明が明快で、Step1で問われる基礎〜臨床のつながりを押さえられます。
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📖 BRS Physiology (Board Review Series)
Board Review Series
要点整理+問題で生理を短期間に固めたい人向け。Costanzoと役割分担して使えます。
【生化学】Lippincott Illustrated Reviews: Biochemistry
2009年版でも紹介した“イラストで分かる”定番。代謝経路の整理はいまだにこれがベストです。改訂が進んでいるので最新版を。
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📖 Lippincott Illustrated Reviews: Biochemistry
Lippincott Illustrated Reviews シリーズ
イラストが豊富で代謝経路を視覚的に整理でき、通読にも向く生化学の名著。基礎と臨床のつながりも押さえられます。
【薬理】Sketchy Pharm + Lippincott Pharmacology
薬理は Sketchy Pharm の視覚暗記が革命的。紙で体系を確認したい人は Lippincott を併用すると理解が深まります。
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📖 Lippincott Illustrated Reviews: Pharmacology
Lippincott Illustrated Reviews シリーズ
イラストで薬理を記憶に残す定番。「この酵素が欠損するとこの疾患」といった基礎↔臨床の橋渡しが得意です。
【微生物】Sketchy Micro + 名著1冊
“一度見たら忘れないイラスト”の名著は2026年も健在。Sketchy Micro と合わせれば微生物はほぼ攻略できます。
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📖 Clinical Microbiology Made Ridiculously Simple
MedMaster
インパクトの強いイラストで微生物を一気に記憶に定着させる名著。Sketchy Microとの相性も抜群です。
【行動科学・倫理・統計】BRS Behavioral Science
日本の医学書ではカバーされない分野。ここは今も洋書一択です。倫理は UWorld の解説で補強を。
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📖 BRS Behavioral Science (Board Review Series)
Board Review Series
行動科学・統計・倫理を章ごとに整理。日本の教科書で扱われない領域を効率よく対策できます。
【動画で理解】Boards and Beyond(Dr. Jason Ryan)
First Aidの各項目に対応した動画講義。文字が苦手な分野を動画で埋めると理解が一気に進みます(オンライン)。
日本人受験生へ
英語の速読力と時間配分がカギです。ECFMG認証の要件も年々変わるので、公式(usmle.org / ecfmg.org)で最新情報を必ず確認してください。繰り返しになりますが、First Aid は毎年改訂なので、買うのは必ず最新年度版を。
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