家庭の救急箱に何を入れるか|医師が中身を決める順番

家庭の救急箱に何を入れるか|医師が中身を決める順番 Amazon比較

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救急箱は、中身をそろえた日から使わないまま何年も経つことがあります。

そして必要になったとき、開けてみると絆創膏が固まっていて、薬の期限が切れている。よくあることです。

この記事では、何を入れるかと入れなくてよいものを分けて書きます。

なお、この記事は一般的な情報提供です。判断に迷う症状は受診してください。

入れるものは、使う場面から決める

家庭で実際に起きるのは、だいたいこの3つです。

  1. 切り傷・すり傷 — 台所と、子どもの転倒
  2. やけど — 調理中
  3. 打撲・ねんざ — 転倒とスポーツ

この3つに対応できれば、家庭の救急箱としては足ります。 それ以外は受診の領域です。

1. 傷の手当て

まず知っておいてほしいことがあります。 傷の手当てで最も大事なのは、消毒ではありません。

流水でよく洗うことです。

砂や土が残ったまま消毒しても、その下で炎症が続きます。「洗う」が先で、「覆う」が次です。

必要なもの:

  1. 滅菌ガーゼと絆創膏(大小そろえる)
  2. サージカルテープ
  3. はさみとピンセット
  4. 使い捨て手袋

4番は忘れられがちですが、家族の血液に触れるときは必要です。

セットで買うなら、中身が確認できるものを選んでください。

箱だけ用意して、中身を自分で決める方法もあります。

箱は「開けたら中身が一望できる」ものを選んでください。 深い箱は、下のものが期限切れのまま残ります。

2. やけど

やけどで最初にやることは、冷やすことです。

流水で、痛みが和らぐまで冷やします。 目安として15分から20分。氷や保冷剤を直接当てないでください。凍傷になります。

水ぶくれは、自分で破らないでください。 皮膚の代わりに傷を守っています。

救急箱に入れておくのは、やけどを覆うための清潔なガーゼです。

軟膏を最初に塗らないでください。 冷やすのが先で、その後の処置は状態によって変わります。

3. 打撲・ねんざ

冷やす、動かさない、上げる。 この3つです。

  • 保冷剤(家の冷凍庫に常備しておく)
  • 弾性包帯
  • 三角巾

湿布は「効いている感じ」を出しますが、冷却の力は弱いです。急性期に冷やす目的なら、保冷剤のほうが確実です。

市販薬について

ここは慎重に書きます。

家庭に置くとすれば、解熱鎮痛薬が中心になります。ただし、どれを選ぶかは、その人の持病と飲んでいる薬で変わります。

  1. 胃が弱い方、胃潰瘍の既往がある方
  2. ぜんそくがある方
  3. 腎臓の病気がある方
  4. 血をさらさらにする薬を飲んでいる方
  5. 妊娠中の方

この方々は、成分によって避けるべきものがあります。

薬局で薬剤師に相談して選んでください。 記事で「これを買え」と書くべき領域ではないと考えています。

同じ理由で、他人の薬を家族に飲ませないでください。 処方は個人に対して出ています。

飲み合わせについては薬の飲み合わせで危険な組み合わせで書いています。

入れなくてよいもの

正直に書きます。

  1. 消毒薬を何本も — 洗浄が先で、消毒の出番は限られます
  2. 古い処方薬 — 期限も適応も分かりません。捨ててください
  3. 体温計以外の測定器を一式 — 必要になってからで間に合います

2番が特に多いです。「いつか使うかも」で残した処方薬が、判断を誤らせます。

半年に一度、開けてください

これが一番大事です。

  1. 期限を確認する
  2. 使ったぶんを補充する
  3. 置き場所を家族全員が知っているか確認する

3番を軽く見ないでください。慌てている人が探せない場所にあるなら、無いのと同じです。

救急箱で対応しない場面

次は、手当てより先に受診してください。

救急要請

  1. 出血が止まらない、勢いよく出ている
  2. 意識がぼんやりしている、けいれんしている
  3. 頭を強く打った後の嘔吐、意識の変化
  4. 広い範囲のやけど、顔や手のやけど

受診

  1. 傷が深い、開いている、汚れが取れない
  2. さびた金属や動物の咬み傷
  3. 骨が変形している、体重をかけられない
  4. 手当てをしたのに、赤みと腫れが広がる

2番と4番は見落とされます。あとから感染が出てくる型です。

まとめ

3点です。

  1. 傷は消毒より洗浄が先。 やけどはまず冷やす
  2. 市販薬は薬剤師と選ぶ。 持病と飲み合わせで変わる
  3. 半年に一度開ける。 期限切れと、置き場所の共有

そろえた日ではなく、使う日に機能することが目的です。

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