スポーツドリンクの原材料表示を医師が読む|最初に何が来るか

スポーツドリンクの原材料表示を医師が読む|最初に何が来るか Amazon比較

※PR

夏になると自宅にスポーツドリンクを箱で置いています。私が置いているのはグリーンダカラです。

ある日、裏の表示を見て気づきました。原材料の1番目が「果汁」でした。

他社の製品と並べると、ここが違います。この記事では、原材料表示の読み方と、そこから何が言えて何が言えないのかを整理します。

なお、この記事は一般的な情報提供です。脱水や熱中症が疑われる場合は、記事を読むより先に対処してください。

原材料名は「多い順」に並んでいます

食品表示のルールで、原材料名は重量の多い順に書かれます。 順番には意味があります。

ただし飲料には例外があります。清涼飲料水では、水は慣例的に表示されません。

つまり、先頭に来ているものは「一番多い成分」ではなく、「水を除いて一番多い成分」です。ここを取り違えると、読み方を誤ります。

3つ並べると、違いが見えます

主要な製品の原材料を、先頭から順に並べます。

グリーンダカラ(サントリー)

> 果汁(ぶどう、レモン)、糖類(果糖ぶどう糖液糖、果糖、砂糖)、食塩、…

ポカリスエット(大塚製薬)

> 砂糖、果糖ぶどう糖液糖、果汁、食塩、…

アクエリアス(コカ・コーラ)

> 果糖ぶどう糖液糖、食塩、…

先頭が3つとも違います。 ダカラは果汁、ポカリは砂糖、アクエリアスは果糖ぶどう糖液糖です。

同じ棚に並んでいて、同じような色をしていて、中身の構成は違うということです。

「果汁が最初」をどう読むか

ここが本題です。

果汁が先頭にあるということは、水を除けば果汁が最も多いということです。原材料としては、そのとおりです。

ただし、ここから「体にいい」とは言えません。 理由は1つです。

果汁も糖だからです。

果汁に含まれるのは主に果糖とブドウ糖で、砂糖や果糖ぶどう糖液糖と、代謝の上では地続きです。「果汁」という言葉の印象と、体の中での扱いは別物です。

だから、先頭だけを見て判断しないでください。見るべきは、栄養成分表示の炭水化物(糖質)の量です。 原材料の順番は構成を教えてくれますが、量は教えてくれません。

順番は「何でできているか」、栄養成分表示は「どれだけ入っているか」。 この2つは別の情報です。

スポーツドリンクと経口補水液は、別のものです

ここは医師として、はっきり書いておきます。

同じ棚に置かれていますが、設計思想が違います。

スポーツドリンクは、発汗で失った水分と電解質を補いながら、運動のエネルギーも入れる飲み物です。だから糖が多めに入っています。

経口補水液は違います。OS-1は個別評価型病者用食品として位置づけられている製品で、脱水状態の人が水と電解質を補給するためのものです。スポーツドリンクより電解質の濃度が高く、糖の濃度は低く設計されています。

糖を減らして電解質を上げているのは、水と電解質の吸収を速めるためです。おいしさのための設計ではありません。

ゼリータイプは、飲み込む力が落ちている高齢の家族がいる場合に選択肢になります。 液体はむせやすいためです。

日常の水分補給に経口補水液を常用するものではありません。 必要な場面で使うものです。

飲む量の目安、予防目的に向かない理由、持病がある人が相談すべき理由は、経口補水液の使い方にまとめました。

場面で使い分けます

整理すると、こうなります。

  1. 日常の水分補給 — 水やお茶で足ります。糖の入った飲料を常用する必要はありません
  2. 暑い中での作業や運動、大量の発汗 — スポーツドリンクが合います。塩分と糖を同時に入れられます
  3. 発熱・嘔吐・下痢で失っているとき、脱水が疑われるとき — 経口補水液の場面です
  4. 意識がはっきりしない、飲めない — 飲ませようとせず、救急要請してください

4番だけは判断を変えてください。飲み物で対処する段階ではありません。

常用したときに起きること

もう1つ、医師として書いておきたい点があります。

糖の入った飲料を、水代わりに毎日大量に飲むという飲み方があります。夏場は特に増えます。

これを続けると、高血糖から重い状態に至ることがあります。 清涼飲料水の多飲をきっかけに起きるもので、糖尿病の素因がある人では現実に起こります。のどが渇く、たくさん飲む、また渇く、という悪循環になるのが特徴です。

「甘い飲み物で水分補給をしている」状態が続いているなら、一度立ち止まってください。

私が箱で置いている理由

グリーンダカラを選んでいるのは、味が薄めで、水代わりに飲みやすいからです。医学的に他社より優れていると考えているわけではありません。

比較のために、他の2つも挙げておきます。

箱で買うと、水代わりに飲む量が増えます。 そこは意識して、日常は水やお茶に戻してください。自戒でもあります。

受診の目安

次の場合は、飲み物ではなく受診です。

  1. 意識がはっきりしない、呼びかけへの反応が鈍い
  2. 自分で水分を飲めない、飲んでも吐いてしまう
  3. 尿がほとんど出ていない
  4. けいれんがある、体温が下がらない

1番と4番は救急です。 ためらわず119番してください。

まとめ

読み方は3点です。

  1. 原材料名は重量順。ただし清涼飲料水では水が書かれないので、先頭は「水を除いて一番多いもの」
  2. ダカラは果汁、ポカリは砂糖、アクエリアスは果糖ぶどう糖液糖が先頭。構成が違う
  3. 果汁が先頭でも、果汁は糖。良し悪しは栄養成分表示の量で見る

そして、スポーツドリンクと経口補水液は別のものです。必要な場面で持ち替えてください。

当直や夜勤で汗をかく働き方については、当直バッグの中身でも触れています。

【現役医師による個別コンサル】

DOCs(ドックス)伴走型コンサル

副業・節税・資産形成を「一般論」ではなく、あなたの診療科・学年・勤務状況に合わせて個別に伴走します。らいおん先生(@drlion1111)が担当します。まずは無料相談から。

LINEで無料相談する →

商品の価格と在庫は変わります。購入前に、必ず最新の情報をご確認ください。原材料や栄養成分は変更されることがあるため、実際の表示をご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました