医師が3Dプリンターを法人で買うのはアリ?Bambu Lab A1 mini 単体とComboを比較、経費処理まで解説

医師が3Dプリンターを法人で買うのはアリ?Bambu Lab A1 mini 単体とComboを比較、経費処理まで解説 医師の税金・節税

※PR 本記事にはAmazonアソシエイトによる商品リンクが含まれます。

この記事でわかること

  • 医師が3Dプリンターで作れる「仕事の道具」の具体例
  • Bambu Lab A1 mini 単体とComboの違いと選び方
  • 法人で買ったときの経費処理(10万円未満/40万円未満の特例)
  • 勤務医・開業医それぞれの買い方

「3Dプリンターが気になるけれど、医師の自分が買って何に使うのか」「法人で買って経費にできるのか」。この2つが引っかかって手が止まっている方は、皆さんの中にも多いはずです。

結論から言うと、使い道が「発信・教材・コンサル先への試作品」のどれかに当てはまるなら、法人購入は十分に筋が通ります。しかも入門機は4〜5万円台で買えるようになっており、経費処理も驚くほど簡単です。

この記事では、入門機の定番「Bambu Lab A1 mini」の単体モデルとAMS lite付きのComboモデルを比較し、医師の法人ならどちらを選ぶべきか、経費処理はどうなるかまでまとめます。

私自身、長らく「3Dプリンターは趣味の人のもの」と思っていました。きっかけはAmazonのセールで、A1 mini Comboが通常価格から約2万円引きになっているのを見つけたことです。ちょうどコンサル先のクリニックから「経過写真の角度が毎回ばらつく」という相談を受けていた時期で、「それなら撮影用の治具を自分で作れないか」と考えたのが購入の決め手でした。届いた箱を開けてからテスト造形が終わるまで30分ほど。キャリブレーションは全部自動で、正直、拍子抜けしました。

医師が3Dプリンターで作れるものは、思っているより「仕事寄り」です

3Dプリンターというと趣味のフィギュア作りを想像しがちですが、医師が法人で持つ場合の使い道は、ほぼ「仕事の道具」になります。

  • 患者説明用の模型:皮膚の断面、毛包、注入ポイントのように、口頭では伝わりにくい構造を立体で見せるもの
  • 院内の小物:スマホ固定具、デバイスのスタンド、QRコードスタンド、検体ラックのように「既製品だと微妙に合わない」もの
  • 撮影用の治具:経過写真の角度と距離を揃える顎当てやガイド。症例写真の再現性に直結します
  • 発信の素材:設計から出力までの過程そのものが、X・YouTube・noteのコンテンツになります

とくに最近は、AIにCADのコードを書かせて3Dモデルを作る方法が実用レベルになっており、「CADが使えない」はもう障壁ではありません。設計をAI、出力をプリンター、仕上げと検証を人間が担う、という分業が成立します。

最初に作ったのは、スマホを固定して顔との距離と角度を揃える撮影用の治具でした。設計はAI(Claude Code)にOpenSCADのコードを書かせ、私は寸法の指示と「ここをもう5mm広く」のような修正を出しただけです。設計から出力まで、初日で形になりました。コンサル先の院に持ち込んだところ、スタッフの方から「これなら誰が撮っても同じ写真になる」と言われたのが、いちばん手応えのあった瞬間です。既製品では数万円する専用機材が、材料費数百円で済んだことにも驚かれました。

Bambu Lab A1 miniが入門機の定番になっている理由

A1 miniは、自動キャリブレーション・自動レベリングを備え、組み立て10〜20分で使い始められる機種です。造形サイズは180×180×180mmで、上で挙げた用途のほとんどが収まります。

2026年10月19日時点のAmazon価格は、単体が39,800円、Comboが49,900円(通常69,800円から29%引き)です。セールで変動するので、購入前に商品ページで確かめてください。

迷うポイントは「単体」か「Combo(AMS lite付き)」かの一点です。

項目 A1 mini 単体 A1 mini Combo
Amazon価格(2026年10月19日時点) 39,800円 49,900円(通常69,800円)
同時に使える色 1色 最大4色(自動切替)
向いている用途 実用小物、治具、サイン 説明模型、ロゴ入りグッズ、動画映えする造形
あとから拡張 AMS lite単品を追加(公式ストアは販売終了の表示) —
経費処理 消耗品費で一括 消耗品費で一括

単体で十分な人

撮影治具やスタンドのように、色が関係ない実用品が目的なら単体で足ります。「まず回してみて続くか見たい」という段階なら、4万円弱で始めて飽きても損失が小さい、という判断も合理的です。

Comboを選ぶべき人

患者説明用の模型や、動画・写真で見せる前提の造形を考えているなら、Comboです。説明模型は「色で分ける」ことで価値が跳ね上がりますし、単色の模型と多色の模型では発信したときの反応がまったく違います。

AMS liteは後から単品で足す方法もありますが、Bambu Lab公式ストアの単品価格は34,800円です(2026年10月19日時点。公式ストアでは販売終了の表示が出ていました)。Amazonでの単体とComboの差額は10,100円なので、その3倍以上になります。単体にAMS liteを足すと合計74,600円で、Comboより2万円以上高くつきます。多色を少しでも視野に入れているなら、最初からComboにするのが合理的です。

法人で買う場合の経費処理は「拍子抜けするほど簡単」です

ここが本記事でいちばんお伝えしたいところです。

10万円未満なら消耗品費で一括

A1 miniは単体もComboも取得価額10万円未満です。したがって減価償却の対象にならず、購入した事業年度に消耗品費として全額を損金にできます。固定資産台帳に載せる必要もありません。

10万円以上の上位機種を検討する場合

「どうせ全額落とせるなら上位機種に」と考える方もいるでしょう。その場合に関係するのが、青色申告の中小企業者等が使える少額減価償却資産の特例です。

令和8年度税制改正で、この特例の取得価額上限は30万円未満から40万円未満に引き上げられ、適用期限は令和11年3月31日まで延長されました。年間合計300万円が上限です。令和8年4月1日以後に取得した資産が対象です。

つまり、40万円未満のプリンターであれば、減価償却ではなく即時償却で今期の損金にできます。帳簿上は「減価償却費」で処理し、申告時に明細を添付する形になります。

いちばん大事なのは「事業との関連性」

経費にできるかどうかの本質は、金額ではなく事業で使っている実態があるかです。

  • 設計データや造形物を記事・動画・教材として残している
  • コンサル先や知人の院に納めた記録がある
  • フィラメントの消耗品も法人で購入している

この3つが揃っていれば、説明に困ることはありません。逆に、私用の模型ばかり作っている場合は家事按分の論点が出てきます。

※私は税理士ではありません。最終的な処理は顧問税理士にご確認ください。

勤務医・開業医で「どの財布で買うか」は変わります

読者の皆さんの立場によって、最適な買い方は異なります。

立場 買う主体 考え方
勤務医(法人なし) 個人 経費にはならないが、4万円弱なら趣味兼学習の投資として十分。副業収入が増えて法人化する際、その時点で法人が買い直せばよい
勤務医(副業法人あり) 副業法人 本記事の本命。発信・教材・コンサルの道具として消耗品費で処理
開業医(個人クリニック) 事業所 患者説明模型・院内備品として事業用。説明用途が明確なら経費性は高い
開業医(医療法人) 医療法人 or MS法人 院内で使う物は医療法人、発信や物販はMS法人、と用途で財布を分けると後で揉めない

雇われ院長の方は、自院の判断で備品を買えない場合が多いはずです。その場合は、ご自身の副業法人で購入し、院には「造形物を提供する」形にすると整理しやすくなります。

ランニングコストは「フィラメント代」だけ

プリンターのインクに相当するのがフィラメント(樹脂の糸)です。

  • フィラメント:Amazonの表示で1kgあたり約1,800〜2,700円(2026年10月19日時点)。小物なら1kgで数十個作れます
  • スティックのり:造形物の定着補助。100円ショップのもので可
  • ノズル・ビルドプレート:使い方に応じて交換が必要になる部品です。交換時期と価格は部品で変わるので、Bambu Lab公式ストアで確かめてください
  • 乾燥剤:フィラメントは湿気に弱いので、密閉保管が必要です

月に数千円あれば十分で、これらもすべて消耗品費です。

純正フィラメントはAMS liteに挿すだけで設定を自動認識するので最初は楽ですが、慣れてからはSUNLUのようなサードパーティ製が純正の7〜8割の価格で使えます。

本体とフィラメントのAmazonリンク

本体

フィラメント(純正・RFID付きで設定不要)

フィラメント(コスパ重視)

※最初は必ず「スプール付き」を選んでください。「スプールなし」はリフィルで、純正スプールがないと使えません。

まとめ:医師の法人なら「Combo+フィラメント数本」で約6万円が目安

  • 3Dプリンターは医師にとって趣味ではなく「説明模型・治具・発信素材」を作る仕事道具になります
  • A1 miniは単体・Comboとも10万円未満で、法人なら消耗品費で一括処理できます
  • 40万円未満の上位機種でも、少額減価償却資産の特例で今期の損金にできます(要件あり)
  • 単体かComboかは「色で見せるかどうか」で決まります

法人で備品を買う前に、そもそも副業を法人化すべきかを数字で確認したい方は、副業法人化シミュレーターで損益分岐を試算してみてください。

よくある質問

Q. 3Dプリンターで作った模型を患者説明に使っても問題ありませんか?

A. 説明の補助として使う分には問題ありません。ただし、治療に直接使う器具(注入ガイドや固定具)は医療機器の規制に関わる可能性があるため、説明用途に留めるのが安全です。

Q. 医療法人で買うと経費になりますか?

A. 患者説明や院内備品として使う実態があれば、通常の備品と同じ扱いです。発信や物販に使うなら、医療法人ではなくMS法人や副業法人で買うほうが整理しやすくなります。

Q. CADが使えなくても設計できますか?

A. できます。AIにOpenSCADのコードを書かせる方法が実用レベルで、寸法と形を言葉で指示すれば3Dモデルが生成されます。私も設計はほぼAIに任せています。

Q. 単体で買って後からAMS liteを追加するのは損ですか?

A. AMS lite単品は公式ストアで34,800円(2026年10月19日時点)なので、Amazonでの単体とComboの差額(10,100円)より2万円以上高くなります。多色を考えているなら最初からComboが合理的です。

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